ピカピカ
自転車のピカピカは、まだまだ走れるのに捨てられてしまいます。いよいよくず鉄か、というとき、ゆきちゃんに助けられ、げんじいちゃんが修理してくれます。そして、げんじいちゃんは、ピカピカに「アフリカへ行かないか」と言ったのです。ちょっぴり不安だったピカピカでしたが、アフリカに渡って、助産婦のモシャおばさんのお手伝いをすることになります。車の通れない道を走り抜け、川はモシャおばさんが担いで渡ってくれました。そうして、きょうも赤ちゃん誕生に立ち会うことができました。
再生自転車を開発途上国に送る活動があります。10年余りの活動で、2万5千台以上が、保健婦さんや助産婦さんの手に渡りました。ということを、私はこの絵本で知りました。 ピカピカたちは、「命を救う足」と呼ばれて、大切にされているそうです。世界はひとつなんだなぁってことを、とても分かりやすく伝えてくれる本でした。子どもたちにもぜひ読んでほしいと思ったので、ご紹介します。
田畑 精一 作絵 偕成社 1,400円 (1999年 ’平成11年’ 9月27日 24回 杉原由美子)