ちょろりんのすてきなセーター

 ちょろりんは、とかげの男の子です。だから、というわけではないのですが、寒がり屋さんです。
 ある日ちょろりんは、町へおつかいに行っていいものを見つけます。それは、ふわふわした春のはらっぱ色をしたすてきなセーターです。お母さんにねだってみましたが、てんで相手にしてもらえません。ちょろりんはセーターを自分で手に入れようと、おじいちゃんのところでアルバイトを始めます。おじいちゃんは厳しく仕事をさせますが、ちゃんと、ちょろりんの必要なだけのお駄賃をくれました。大喜びでセーターを買いに行ったちょろりんでしたが、なんとそのセーターは……。
 は虫類という生き物は、感情移入しにくいと思います。 でも、この絵本に出てくるちょろりんは、ふつうの小学生の男の子といった感じで、好感が持てるのです。家族や近所に住む小動物たちも、人間が失ってしまった人情味を持っていて、ほっとさせられます。続編に、弟が登場する「ちょろりんととっけー」があって、こちらもなかなかの人気です。

降矢 なな 作・絵 福音館書店 800円  (2002年 ’平成14年’ 2月11日 57回 杉原由美子)

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