ラン パン パン

 インドのお話です。あるところに仲の良いクロドリの夫婦が住んでいました。クロドリの美しい啼き声が気に入った王様は、クロドリの妻を生け捕りにしてお城へ連れ去ってしまいます。
 なんと身勝手な!怒った夫は妻を取り戻すべく完全武装してお城へ向かいます。トゲの刀を腰にさし、カエルの皮の盾を持ち、クルミの殻を兜にし、残り半分のクルミの殻でタイコを作り、いざ出発。「ランパンパン」というのは、このタイコを叩く音なのです。
 「ランパンパン、ランパンパン」と勇ましく行進するクロドリに、心強い味方が付いて来ます。ネコに、棒切れに、アリに、川……。それぞれが王様に恨みを持っているという設定が、話を面白くしています。1羽のちっぽけなクロドリが、どうして王様に勝てたのか、どうぞ続きをお読みください。
 一人で勝てないなら味方を集めよう、ということで、日本の桃太郎さんは「きびだんご」で助っ人集めをしたけれど、クロドリさんは同じ考えの仲間を味方につけました。だから、めでたしめでたしの最終ページでも全キャストが幸せそうに登場しています。ランパンパン!

ダフ 再話 アルエゴ・ドウィ 絵 山口文生 訳 評論社 1,000円
(2002年 ’平成14年’ 12月2日 68回 杉原由美子)

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