きいちごだより

 梅雨のさなかに、小学生たちは入れ代わり立ち代わり、宿泊学習へお出かけです。行先はたいてい山の方なので、きっと、きいちごにも出会っていることでしょう。もしもその時、きいちごの名前や性質を知っていたら楽しさも倍増するに違いありません。
 この絵本では、動物たちが手紙をやり取りする趣向で、地元のきいちごの紹介をしています。たとえば、北海道のオコジョは、べにばないちごを、九州のタヌキは、しまばらいちごを、フィンランドのトナカイは、クラウドベリーを、という具合です。
 ことばにもローカル色を出してあります。きいちごの花や実の絵はあくまでも正確無比に、動物たちの表情や手紙文はユーモラスに描かれていて、図鑑と読み物の特長を合わせ持った絵本になっています。
 この絵本の初版は、ペーパーバック本でした。これが長女のお気に入りとなり、どこへでも持ち歩いたのが災いして、紛失してしまいました。あきらめきれない1冊だったので、12年振りに改訂版が出たときは、親子で大喜び、しっかり本棚に収めました。

古矢一穂 絵 岸田衿子 文 福音館書店 1,200円  (2003年 ’平成15年’ 7月28日 78回 杉原由美子)

プー横丁/TOP

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です