地面の下のいきもの

 夏です。身近ないきものと出会う絶好の季節です。あなたの家の周りに、 勝手に掘り起こしてもいい地面が少しあったらいいのですが。もしあったら、シャベルでやたらめったら掘ってみませんか。いきものと遭遇すること間違いなしです。出会ったいきものの名前を知りたかったら、この絵本がたいへん役に立ちます。
 地表付近でまず目につくのはアリでしょうか。ダンゴムシやハサミムシ、コガネムシもよくいます。掘れば必ず会えるのはミミズですが、そのミミズにもいろいろな種類があり、おとなも子どももいるのです。
 セミやカブトムシや、もっと小さい虫たちのたまごや幼虫、さなぎもいます。木や草の根っこを食べ物にするもの、虫の死骸やふんを食べ物にするもの、また、地中の幼虫を栄養源にして育つきのこもいます。意外なところでは、カワセミ。あの丈夫そうなくちばしで地面に横穴を掘り、そこでひなを育てるのです。
 松岡達英さんは、動植物の絵を子細に、また、環境とのかかわりを分かり易く描くイラストレーターとして、人気があります。故郷の新潟県は川口町にアトリエを構え、里山の自然と暮らしに密着した『野あそびずかん』を最近出しました。ここにも、手に触れたら動き出しそうないきものたちのイラストが満載です。

松岡達英 絵 大野正男 文 福音館書店 1,300円  (2003年 ’平成15年’ 8月18日 79回 杉原由美子)

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