あのやまこえて どこいくの
子どもと手をつないでいっしょに歩く、とても幸せな時間です。私は3人の子どもに恵まれましたが、車に乗せて保育所へ連れて行ったので、貴重な時間の大半を自ら放棄してしまいました。
それだけに、ごくたまに、手をつないで保育所へ行ったときのことは、はっきり覚えています。まだ上手にしゃべれなかった娘は、道端に咲いている「たんぽぽ」を指差して、「ぱんとと」と言いました。私は、いつかこの「ぱんとと」が登場するお話を作ろうと思って、はや7年が経ちました。
しかし、ひろかわさえこさんは、子どもの送り迎えの時間に蒔かれたことばのタネをもとにして、この絵本を作ってしまいました。絵も自分で描いたのだから、すごいですよね。
「ありさん、ありさん、どこいくの?」「あのやまこえて こめつぶかいに」「こめつぶかって どうするの?」という調子で、いろんな生き物と会話がはずみます。アリやカエルには、実際に出会ったのでしょう。では、ゾウやオバケは?
「この角を曲がったら、もしかしているかもしれないよ、○○が」
子どもはしょっちゅうそういう話題を持ちかけてきます。ひろかわさん親子もそんなナンセンスにしてクリエイティブな会話を交わしながら歩いていたのでしょう。その豊かな想像力の泉から湧き出てきたこの本を、どうぞお楽しみください。
ひろかわさえこ 作 アリス館 800円 (2003年 ’平成15年’ 9月22日 81回 杉原由美子)
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