どうぶつかけちゃうよ

 これは、「エンバリーおじさんの絵かきえほん」というシリーズの1冊です。 小さな子どもが、一人でも絵をかけるよう、指導している本です。指導といっても、堅苦しいことはありません。鉛筆一本、紙一枚あれば、すぐに始めることができます。
 例えば、小さな点。それはアリです。10個も並べればアリの行列。お椀を伏せたような形の下に8本のSを描き加え、スマイルマークのような目と口をつければかわいいタコのでき上がり。ところがその目の間にVの字を描いた途端、あら不思議、陰険な目つきに変わってしまいます。
 単純な図形からスタートして、次第に「何か」の姿に変わっていく過程は、おなじみの「絵かきうた」の手法と同じです。これにエンバリーおじさんのユーモアのセンスが加わって、あっと驚く面白い仕上がりになります。
 4年前のちょうど今頃、年賀状に使う絵に悩んでいた私は、この絵本に救われました。 エンバリーおじさんに習って描いた、強そうでいて間抜けな、まことにおめでたい竜の絵で年賀状を飾ることができたのです。

エド・エンバリー 作 よこやまなおこ 書き文字 偕成社 1,400円  (2003年 ’平成15年’ 12月1日 83回 杉原由美子)

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