AはアフリカのA

 サッカーワールドカップ南アフリカ大会開催まであと2週間となりました。ご存じのように、アフリカ大陸での開催は初めてです。アフリカについて、今まで知らなかった多くのことを知るチャンスです。では、予習ということで、この絵本を開いてみましょう。
 写真と文を担当したイフェオマ・オニェフルさんは、ナイジェリア生まれのジャーナリストです。 息子さんに今現在のアフリカのことを伝えようとして、この絵本が生まれました。
 アフリカのA、ビーズのB、カヌーのC、というように、アルファベット順に単語と写真が登場します。平易な言葉をとり上げながらも、さまざまな角度からアフリカの人びとの暮しを伝えることに成功しています。子どもや、お母さんや、お年寄り。衣類や住居、楽器や仕事の道具など、とり上げた素材は実に多種多様です。
 例えば人物だったら、はっとするような、明るい温かい表情に惹かれて、じっくりとながめてしまいます。また、生活道具だったら、素朴な美しさと無駄のない機能性に感心してしまいます。そしてついには、家族のアルバムを見ているような懐かしさを感じるから不思議です。
 懐かしいのはなぜか。私は、人類の祖先がアフリカ生まれだからと思い当たりました。ホモ・サピエンスという生物はみな、見かけ上、多少の違いはあっても、元々はアフリカを起源としているそうです。
 そう言われてみると、ますますアフリカを知りたくなりますし、好きになります。ワールドカップを楽しみながら、祖先を育んだ大地の今の姿を見つめてみたいと思います。

イフェオマ・オニェフル 作 さくまゆみこ 訳 偕成社 1,260円
(2010年 ’平成22年’ 5月26日 155回 杉原由美子)

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