2005年(~101)

2005年(~101)
サンタクロースと小人たち

 オーロラの見える国、フィンランドの北にコルバトントリという山があります。この山のふもとには小さな村があります。小さいながらも、工場や倉庫や発電所、飛行場もあって、建物の間を大勢の小人たちが忙しそうに行ったり来たりしてい […]

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2005年(~101)
落ち葉

 今年の11月は暖かいですね。それでも突然思い出したように冷たい風が吹き荒れて、色づいた木の葉を撒き散らしています。それは、空中では、小鳥たちが木から木へ飛び移っているように見え、地面では、足元に近づいて来たかと思うとあ […]

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2005年(~101)
赤い目のドラゴン

 4月のある朝、わたしと弟がぶた小屋へ行くと、かあさんぶたがこぶたを10匹、そして、ドラゴンを1匹産んでいました。なぜだか分かりませんが、赤い目をした、緑色のドラゴンがうちに来たのです。 ドラゴンの赤ちゃんは、おっぱいを […]

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2005年(~101)
ちいさいおうち

 ちいさいおうちは、田舎の、こんもりとした丘の上に建っていました。おうちの両脇にはりんごの木が立っていて、庭の芝生にはヒナギクたちがめいめい勝手に根を張って、毎年春に咲きみだれます。夏にはそばの小川で子どもたちが水遊びを […]

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2005年(~101)
モクレンおじさん

 早春に大きな花をぱあっと咲かせるモクレンの木。花のあとには実がなっていたんですね。モクレンの実は、キュウリのミニチュアみたいな感じです。拾ってきてままごと遊びに使いたいような。田島征三さんは、このモクレンの実をいっぱい […]

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2005年(~101)
はちうえはぼくにまかせて

 ある日、トミーは両腕に大きな植木鉢を抱えて帰ってきました。「いったいどうしたの?」とお母さんにたずねられて、「ぼくんち、夏休みにどこへも行かないから、好きなことしてもいいって言ったでしょ。ぼく、近所の人の鉢植えを預かる […]

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2005年(~101)
空とぶ船と世界一のばか

 ある日、王さまが、国中に使いを走らせました。 「空とぶ船を持ってきた者は、むすめの王女と結婚させてやる」というのです。運が開けるチャンスと、ちょっとばかり才能があるとうぬぼれている男たちは勇んで都へと旅立っていきます。 […]

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