2009年12月16日
副題に、「さんすうのむかしばなし」とあります。いやですね~、算数なんて。でも、注文してしまったのは、絵があまりにも美しかったから。この絵本は、赤と金を基調として、青、緑、紫などを効果的に配色した、インドの細密画の手法で […]
2009年11月18日
「オオカミは もういないとみんな思っていますが、本当は一匹だけ生き残っていたのです。子どものオオカミでした。」 この、なんとも意味ありげな書き出しにつられて、一気に読ませる絵本です。孤独なオオカミの子どもは、仲間を求め […]
2009年10月21日
ラーシアは、ラオスに住む子どもです。まだ学校にも行っていません。山奥の小さな村にお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、そしてお姉ちゃんのヌンといっしょに暮らしています。 お姉ちゃんのヌンは小学校から帰って来ると、 […]
2009年9月16日
千年以上も前のこと、澄みきった秋の夜空の月を眺めながら物語の構想を練った人がいました。その人は、この世では得ることのできない、永遠の美しさを持つ姫を登場させようと考えました。それが「いまは昔、 竹取の翁というもの有りけ […]
2009年8月19日
子どものころ、「昔、戦争があった」と思っていました。「伯父さんは戦死した」と聞かされていました。高校生になったころ、「父母は今の私くらいのとき終戦を迎えた」と思いました。結婚したころ、「伯父さんは今の私くらいのとき独身 […]
2009年7月22日
星を見ることが大好きなトチくんのところへ、1通の手紙が届きます。手紙には、「ぼくは100かいだての家のてっぺんに住んでいます。遊びにきてください」と書いてありました。 地図をたよりに森の中に入っていくと、いつの間に建っ […]
2009年6月24日
先月、この絵本の作者、八島太郎の生誕100年を祝う会が、故郷の鹿児島県で開催されました。 お話は今から50年くらい前にさかのぼります。ニューヨークからロサンゼルスに引越したモモは、馬やカウボーイに会えると期待していたの […]
2009年5月20日
タンゴはアゴヒモペンギンの子どもです。ペンギンの子どもですから、もともとはタマゴでした。タンゴのママは、タマゴを二つ産みました。そして、一つしか温めませんでした。なぜそうしたのかは分かりませんが、一つしか温めませんでし […]
2009年4月22日
スズメの数が減っているそうです。半世紀前の10分の1になった、というデータさえあります。そう言われてみると、うるさいくらいだった朝のスズメのさえずりが前ほどではなくなったような。電線にずらりと並んだおなじみの風景もこの […]
2009年3月18日
今回の絵本には、ごく普通の女性の「ノー」が、社会を変える力になったいきさつが描かれています。 事件は、1955年12月1日、アラバマ州モンゴメリーで起きました。黒人女性のローザ・パークスは、勤め先のデパートでの仕事を終 […]