2010年

2010年
ポインセチアはまほうの花

 大寒のころに生まれた末娘は冬が好き。この時季、鰤おこしの雷が鳴ると、ひぇーと首をすくめながらも 「雪が降るー、ブリが食べれるー」と喜色満面になります。 雪は降ってもほどほどに、というのが大人の本音ではありますが、年の瀬 […]

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2010年
ゴッホ 風がはこんだ色彩

 「ひまわり」の絵で有名な画家、フィンセント・ファン・ゴッホは1853年、オランダに生まれ、90年、フランスで亡くなりました。 わずか37年の生涯でした。 この絵本では、子どもの頃からのフィンセントと4歳下の弟テオを描い […]

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2010年
月がくれたきんか

 ミロとルドは隣り合わせで畑を耕しています。代々受け継いだ財産の違いなのか、ルドはお金持ち、ミロは貧乏ということになっています。でも、貧しくても夢を持てるタイプのミロは、何年も地道に働いて、馬を1頭買えるほどのお金を貯め […]

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2010年
竹は竹

 先日、東京の植物園で、熱帯原産のとてつもなく大きな花が19年ぶりに咲きそうになって、大勢の見学者が訪れ、人気テーマパーク並みの混雑になってしまいました。しかも、2日間しか咲いていないのです。せっかく行ったのに見損なった […]

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2010年
詩ふたつ

 この本には、詩人、長田弘の「花を持って、会いにゆく」「人生は森のなかの一日」の2編の詩が収められています。このコーナーで、本格的な詩集をご紹介するのは初めてです。なぜそういうことになったかというと、この詩集が、ことばだ […]

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2010年
ぬすみ聞き

 南北戦争前夜のアメリカが舞台です。 黒人の少女エラ・メイは、毎日夜明けとともに家族と綿花を摘みにでかけます。休みなしにお昼まで働いて、お弁当を食べたと思ったらまた仕事です。炎天下での綿花摘みは大人でもつらい作業です。エ […]

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こわがりのかえるぼうや

 かえるのジェロームぼうやはとても怖がり屋。なかでも夜ひとりで寝るのが苦手です。パパとママに、だっこしてもらったりキスしてもらったり絵本を読んでもらったり、至れり尽くせりさんざん手間ひまかけさせたにもかかわらず、言い掛か […]

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AはアフリカのA

 サッカーワールドカップ南アフリカ大会開催まであと2週間となりました。ご存じのように、アフリカ大陸での開催は初めてです。アフリカについて、今まで知らなかった多くのことを知るチャンスです。では、予習ということで、この絵本を […]

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おとうさんの ちず

 5年くらい前、「空とぶ船と世界一のばか」という痛快なロシア民話の絵本をこの欄でご紹介しました。今回は同じ作者ユリ・シュルヴィッツ氏による自伝的な内容の絵本です。 ポーランドに生まれたシュルヴィッツ氏は、幼い頃戦争で家を […]

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ごきげんななめの てんとうむし

 明るい朝です。早起きのテントウムシが、葉っぱに集まるアリマキを見つけて飛んできました。テントウムシはアリマキが大好物なのです。そこへもう1匹のテントウムシが飛んできました。先に来ていたテントウムシが「おはよう」と声を掛 […]

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