2019年

2019年
田んぼの1年

 この絵本は、農村に生まれ育って農家に嫁いだ私にとって、「思い出のアルバム」です。 春、田んぼに咲き乱れるレンゲやシロツメクサを摘んで花綱を作り、友だちと長さを競いました。水路に沿って咲くワスレナグサに引き寄せられ、通学 […]

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こねずみとえんぴつ

 副題に「12のたのしいおはなしとえのほん」となっています。読み物でありながら、全ページカラー刷りの絵本でもあるのです。 どのお話にも小さな生きものたちが出てきて、個性を発揮しています。 第1話「ひよことあひるのこ」。ほ […]

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おおいなる だいずいちぞく

 大豆は、東アジア原産の穀物で、日本では縄文時代から食べていたことが分かっています。どうりで、食べ方の工夫が半端じゃないです。 この絵本では、大豆の役割について、楽しみながら奥深く追究しています。 春、タネとして蒔かれた […]

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いえでをしたてるてるぼうず

 明日どうしても晴れてほしい時、てるてるぼうずを作って軒先に吊るす、やったことありますよね。でも、願いが叶って いいお天気になって、大喜びで出かけて、さて、てるてるぼうずをどうしたか、覚えていますか? この絵本に登場する […]

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風をつかまえたウィリアム

 これは、ほんとうにあったお話です。 ウィリアムは1987年、アフリカ南東部の小さな内陸国マラウイに生まれました。マラウイは、幸か不幸か鉱物資源に乏しく、 貧しくて電気や水道などのインフラが未発達です。 ウィリアムが中学 […]

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杏と世界

 これは、絵本ではなく、蟹江杏(かにえあんず)さんの作品集です。現在41歳の杏さんの、ほぼ20年分の仕事から、 代表作199点を収録しています。表紙の絵、少女が大きな花か、光る球を抱えているようにみえます。ページをめくる […]

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ひみつのビクビク

 表紙に描かれている、ふわふわしたおばけが、「ビクビク」です。ビクビクのそばに座っている女の子は、 こうやってビクビクに守られて、幸せに大きくなりました。 ところが、女の子たち一家が外国で暮らし始めて、事情が一変します。 […]

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動物たちのおしゃべり

 以前、うちに犬がいました。クロコという名のミニチュアダックスフントでした。私が飼っていたわけではなく、ごはんをあげるのは義母、 散歩に連れていくのは義父、義父母が不在の場合は、三人娘のだれかかれかが面倒をみていました。 […]

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おにいちゃんとぼく

 おにいちゃんとぼくは、とても仲のよい兄弟。家の中では楽器を弾いたり、お話したり。散歩の時は、おにいちゃんの犬、ロコも一緒。 公園に行くにはきっかり10段の階段を上る。地下鉄の改札口までなら、56段。おにいちゃんが教えて […]

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花ばぁば

 表紙には、すみれの花とおさげの少女。なんの屈託もなく、靴を脱いで、ほおづえをして、幸せな未来を約束されているかのような姿です。そう、戦争さえなければ、少女は、おだやかに生きて、 だれかの妻となり、母となり、祖母になって […]

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