2022年

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おにろうのおつかい

 おにろうは、鬼の子どもです。おにやんま3丁目に、お父さん、お母さん、赤ん坊の弟と一緒に暮らしています。おにろうのお気に入りはテレビで放映中の「オニガシマエース」です。強くてかっこいいからです。 私は、お話の世界といって […]

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つるにょうぼう

 今年5月~7月にかけて、富山県美術館(富山市木場町)で「こどものとも原画展」が開催されました。「ぐりとぐら」「おおきなかぶ」「だるまちゃんとてんぐちゃん」などの絵本は、なんと半世紀を超えて読み継がれているのですね。そし […]

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ねこのホレイショ

 ねこのホレイショはもう子ねこでもないし、べたかわいがりされるよりは「そんけいをこめてあつかってほしい」と思っています。飼い主のケイシーさんはそこのところは承知していて、ホレイショをむやみになで回したりしないで、食事時に […]

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すなはまのバレリーナ

 副題に「エリアナ・パヴロバのおくりもの」とあります。エリアナさんは、今から100年ほど前、ロシア革命で急変した祖国を離れて世界各地を転々とし、支援者のいた日本で活動の場を見つけようとしたバレリーナです。 お話は、バレエ […]

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セミくん いよいよ こんやです

 この夏休み、帰省するとかしないとか、顔は出すけど泊まらないとか、やはりなんだかんだと自己規制が働いてしまったのではないでしょうか。とにかく、人間界においては。セミくんたちはどうだったでしょうか。 居心地のよい地下室でゆ […]

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パンのかけらとちいさなあくま ― リトアニア民話

 今年は堀内誠一生誕90年にあたり、記念の作品展が全国を巡回中です。つい先日、東京に住む長女が、静岡に住む三女と連れ立って静岡県三島市近郊の美術館で鑑賞してきたと絵葉書を送ってきました。娘たちにとってもなじみ深い絵本作家 […]

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なきむしせいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語

 作者の田島征彦さんは、40年以上沖縄に通って、そこを舞台にした絵本を何冊も作りました。そうやって、沖縄が親しい存在になるにつれて、肝心のことを描いていないと感じるようになりました。 田島さん自身、5歳の時に堺市で空襲に […]

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はっぴーなっつ

 季節の訪れを体いっぱいに感じた幸せ感、記憶にありますか? 富山県砺波地方の、田んぼに囲まれた住宅から30分くらいトボトボ歩いて小、中、高校に通っていた私は、歩きながら季節の変わり目を感じるのが好きでした。今頃なら、田ん […]

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オーリキュラと庭のはなし

 仲間のサクラソウと一緒に農園のおじいさんに育てられ、美しい花をつけたオーリキュラは、ある春の日、町の花屋に飾られます。小鳥の声も聞こえない店の中よりは農園に帰りたいと思うオーリキュラでしたが、迎えにきたのはどこかのおば […]

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おだんごころころ

 昔むかしあるところにひとりの娘がおりました。ある日、娘はおだんごを三つ作って山へしば刈りに行きました。ところが、お昼に食べようとしたおだんごがころころ転がってどこかへ行ってしまいます。二つ目まではあきらめましたが、三つ […]

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