道ばたに木が一本生えていました。ちいさな木でした。クルマが通り過ぎると、よろけてしまうほどちいさい、弱々しい木でした。 ある朝、町のほうから一匹の犬がスタンスタンと走ってきて、木に話しかけました。「ぼく、ゴッチ。つなを […]