2008年

2008年
トムテ

 「トムテ」は、北欧に伝わる小人族の一種です。日本の「ざしきわらし」に似た役割をもっています。つまり、目には見えないけれど確かに家の中にいて、大切にしていれば幸福をもたらしてくれる、という存在。 この絵本のトムテは、おじ […]

続きを読む
2008年
じめんのしたのなかまたち

 寒くなってきました。灯油代が気になる私に向かって近所の奥さんが、「ウチは今年からオール電化よ」とおっしゃいました。電気代の節約にはこれが一番という結論に達したそうで。電気代の節約になってもエネルギー資源の節約にはなって […]

続きを読む
2008年
メコン 源流をもとめて

 メコン川は、インドシナ半島を縦断して南シナ海に注ぐ大河です。全長4200㌔は、日本列島の1.5倍の長さに相当します。写真家の鎌澤久也さんは、大好きな東南アジアをたびたび訪れているうちに、このメコン川の始まりを見たくなり […]

続きを読む
2008年
里山の道

 まずは、「さとやま」という響きに、すっかり心がくつろいでしまいます。そして、本を開けば、期待どおりに懐かしい田んぼの風景が現われます。ここはどこだろう、季節は田植え前の早春かな、そうそう、れんげの花が咲いている。いっぱ […]

続きを読む
2008年
ふしぎなやどや

 今から千年くらい前の中国の、これは、怖いお話です。 あるところに、趙(ちょう)という若い旅商人がいました。あちこち流れあるいて、 板橋(はんきょう)という町にたどり着いたとき、趙はこんなうわさを思い出しました。「板橋で […]

続きを読む
2008年
アンジェロ

 アンジェロは、イタリアの壁ぬり職人です。長く仕事を続けてきて、腕には自信を持っています。しかし、今手がけている教会の外壁と彫刻の修復が、最後の仕事になりそうだと感じています。 ある日アンジェロは、壁のすき間に1羽のハト […]

続きを読む
2008年
ながいながい旅

 今から70年くらい前のこと、エストニアの海辺の小さな町に、1人の女の子が犬を連れてやってきました。面倒をみてくれていた大きな町のおばあちゃんが、戦争が始まって危ないからと、小さな町のもう1人のおばあちゃんのところへ女の […]

続きを読む
2008年
ぼく ねむくないよ

 ラッセは元気な5歳の子。「ぼく、ねむくないよ!」毎晩そう言ってお母さんを困らせています。ある日、上の階に住んでいるロッテンおばあさんのところへ遊びに行くと、おばあさんは、ラッセにふしぎなめがねを貸してくれました。 ふし […]

続きを読む
2008年
たんぽぽ

 晴天と満開の桜に恵まれて、今年の富山市のチンドンコンクールは大盛況でした。桜の花というのは、いったん開花すると夜中でも観賞が可能です。花見の宴は、桜の花が眠たがらないことが前提になっているのです。 でも、花の中には、夜 […]

続きを読む
2008年
ぼちぼちいこか

 この絵本の原題は、『カバは何になれるか?』です。若くて元気なカバくんは、無限の可能性を持っています。例えば、消防士になれるかな。いや、パイロット、船乗りもいいぞ。ピアニストにだってバレリーナにだってなれるかも……。カバ […]

続きを読む