2011年

2011年
馬場のぼる こどもまんが集

 馬場のぼる氏の代表作は、絵本『11ぴきのねこ』シリ-ズです。以前、この欄でご紹介した作品も『五助じいさんのキツネ』という絵本でした。けれども、氏の没後10年記念として編まれた本書は、純然たるコマ割りまんが集です。馬場氏 […]

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2011年
しんせつなともだち

 すっかり寒くなりました。この季節におすすめの本です。 雪が降り始めて野山は白一色になりました。食べ物を探しに出たうさぎは、幸いにして大きなかぶを2個拾います。1個を食べて、残りの1個はともだちのろばに届けることにしまし […]

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2011年
くうき

「ぼくの 胸の中に いま 入ってきたのは いままで ママの胸の中にいた空気 そしてぼくが いま吐いた空気は  もう パパの胸の中に 入っていく」 あっと息をのむ書き出しです。「空気」という、目には見えず音もなく、 味も香 […]

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2011年
エイモスさんが かぜを ひくと

 エイモスさんは動物園に勤めています。勤続40年といったところでしょうか、社会人としてはそろそろリタイアの日も近そうです。いえ、そうではなくて、むしろ、退職後の再任用で勤めているのかもしれません。以前ここの園長だったのか […]

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2011年
南の島で

 深いマリンブルーの表紙にひかれました。不安げに上空に目をやる男の子、その肩に手を置く女性は、大きな瞳を見開き、凛とした視線をこちらに向けています。「私はだいじょうぶ。きっとこの子もね」そう言っているようにも思えます。そ […]

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2011年
うできき四人きょうだい

 あるところに男の子ばかり4人を育てた男がありました。男は、4人の息子が自分と同じくらいの背丈になったころ、よその土地へ行って仕事を覚えてくるようにと、家から送り出しました。いっしょに出かけた4人は、道が四辻に分かれてい […]

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2011年
ロバの子シュシュ

 ロバのシュシュはフランスの山の牧場で、牛乳運びの仕事をしていました。毎朝しぼりたての牛乳を背負って、ふもとの町まで届けます。実をいうと、シュシュはこの仕事に飽き飽きしていました。もっと面白いことが起こればいいのにと思っ […]

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2011年
それでも笑みを

 私にとって写真家、大石芳野さんは、憧れの女性の1人でした。命がけでベトナム戦争を取材していた男性カメラマンに混じって、大和なでしこと形容したいような優しい面ざしの大石さんも活躍されていました。 1966年、まだ学生のと […]

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2011年
ワンガリ・マータイさんとケニアの木々

 「お母さん、桜、見た?」「見たよ。松川の桜は早いね」「違う違う、うちの桜だよ」「うちのー?」 毎朝JRの時刻に合わせて家を飛び出す私には、自宅の桜を観察する余裕がありません。おっとり型の長女が言うには、「去年は虫にやら […]

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2011年
時計つくりのジョニー

 ジョニーは、もの作りが好きな男の子。ひまさえあれば、トンカチトンカチ何かを作っています。お気に入りの本も、「船のもけいの作り方」「机といすの作り方」「大時計の作り方」だというのですから、半端じゃありません。 中でも時計 […]

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